ARIZONA天体観測編
平成15年7月13日〜7月21日
テーマ曲:Cole Porter "Begin The Beguine"(3.3Mbytes)
一発旅行 | サーバーホーム

 前回のHAWAII島すばる天体観測編が終わってから約10日後、今度は、米国ARIZONA州にあるKitt Peak National Observatory(KPNO)へ天体観測に行きました。ニューヨーク&マイアミ編以来の、久しぶりの米国本土上陸でございます。
 今回の天体観測は自ら望遠鏡を動かすなど、なかなか良い経験をしました。また、飛行機のスケジュールの関係で、1日だけ自由時間ができたのでちょっとした観光をし、再びアメリカのスケールの大きさを体験しました。
 右の写真は、KPNOの2.1m望遠鏡を操作する一発朗。

Kitt Peak National Observatoryにて

Note 写真をクリックすると、中サイズ(800x600)の写真が見られます。

7月13日 出発

 今回利用するのはHAWAII島すばる天体観測編の往路に引き続き、ユナイテッド航空。San Francisco, Los Angelesを経由して、Arizona州の町Tucson("ツーソン"と発音する)へ向かいます。
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 San Francisco国際空港に到着。入国審査官がやたら無愛想な人で、入国に結構時間がかかった。約1時間半後、次のLos Angeles行きに乗り込む。
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 San Francisco湾を飛行機から望む。飛行機から見た感じでは、東京湾より海が汚いように感じた。
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 Los Angeles近郊の上空で撮った写真。山の中にも、結構住宅がある。この後、Los Angelesの街を上空から初めて見たが、すごい都会だね。Los Angelesの空港では、次のTucson行きの飛行機に搭乗するまで酒を飲んでしまい、しばらく写真を撮れない状態になった。
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 Tucsonのホテルに到着してからやっと写真を撮影。外は気温40℃ぐらい。このような暑さを体験したのは、スペイン旅行以来。死ぬかと思いました。疲れたので、この後グーグー寝る。
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7月14日 KPNOへ・観測1日目

 ホテルを出て、アリゾナ大学の敷地内にある、KPNOのオフィスへ行く。オフィスで、これから望遠鏡のある山へ向かうボランティアのおばさんが運転する車に乗せてもらい、望遠鏡へと向かう。
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 途中、サボテンだらけの山を見て、おぉーと思った。しかし、ここのサボテンはまだ序の口。後に、もっとすごいサボテン山を見ることになる。
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 途中で車を停車してもらい、望遠鏡のある方角を撮る。真ん中のあたりに、白いドームがちょこっと映っているのがわかるかな?
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 到着のその晩から観測が始まるので、到着後すぐに観測の準備を始めた。こちらの写真は、我々が使用する口径が2.1mの望遠鏡。
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 夜になったが、天気はあいにくの「雷雨」。そのため、ドームをあけることができず、観測ができなかった。暇なので、雷の決定的瞬間を写しました。
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 しばらくたって、雷はやんだが、天気はずっと曇ったまま。たまに、外の天気の様子を見に行ったが、そのときに撮ったのがこの写真。左はTucsonの夜景、右はKPNOの有名な太陽塔望遠鏡。こんな天気が夜明けまで続き、1日目は全く観測できずに終了。この後、やけ酒を飲んでから寝る。
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7月15日 観測2日目

 昼過ぎに起きて、我々が使用する望遠鏡へ行った。ここから、KPNOで一番大きな4m望遠鏡(写真中央のノッポなやつ)を撮る。昼間は天気はいいんだけれどもねぇ。
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 夕方になると、また曇ってきた。写真はメキシコ方面を撮ったもの。この後また雷雨となったが、雷雨はすぐ止んで、晴れてきた。午前0時頃に観測の許可が下りて、とりあえずまずまずの天体画像を取得できた。
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 早朝、観測を終えて、我々が使用している望遠鏡のドームの写真を撮る。天気は快晴。この後、祝杯をあげてから、寝る。
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7月16日 観測3日目

 この日も昼過ぎに起きて、とりあえず辺りを見回す。写真右は、インディアンにとっての聖地だったとのこと。(どこかで、「インディアン」は差別用語なので「ネイティブアメリカン」というべきだと聞いたが、話をしたアメリカ人は確かに「インディアン」と言っていた。うーむ…。)
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 この日の夕方も、また曇り。現地の人に聞いたところ、この季節は天体観測には向いていないらしい。
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 ちょうど沈む太陽を撮りました。夕日って、こんなに赤かったっけなぁ。この日も前日と同じように雷雨の後、深夜から観測の許可が下りたが、観測中に雲が通過したりして、良い画像が取得できなかった。
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 観測を終えると月の近くに火星が見えたので、三脚を使って撮影しておいた。用意していた酒は既に飲み干してしまったので、おとなしく寝る。
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7月17日 観測4日目

 観測最終日ということで、KPNO見学をすることにした。まずは、KPNOで一番大きな4m望遠鏡へ行ってみるが、この日は稼働しておらず見学できなかった。
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 次に、KPNO名物の太陽塔望遠鏡へ。KPNOにある他の望遠鏡は、実際に来るまであまり知らなかったが、図鑑に載っていたこの望遠鏡は子供のころから知っていた。その図鑑は子供用のくせに、今思えば大学以上の知識ばかり載っており、子供のころはさっぱり理解できなかった。その理解できないミステリアスさが、天文に興味をもった原因かもしれない。
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 太陽塔望遠鏡の中。ガンダムが飛び出すカタパルトのような感じで、格好良かった。
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 太陽塔望遠鏡の観測室付近の廊下。イー感じ。
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 あちこち歩いていると、白い布をかぶせた車を発見。「こんなところにも、パナウェーブが!」と大喜びしました。この後、観測準備をする。
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 残念ながら、この日は一晩中悪天候。ということで、今回の観測は、4晩(4戦)で1勝3敗。全敗だった去年のCFHTよりかはマシでした。最後に、望遠鏡のところで、記念撮影。
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7月18日 アリゾナ大学

 KPNOからTucsonの街へ戻ってきました。写真はダウンタウンの高層ビル。
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 TucsonのKPNOのオフィスはUniversity of Arizona(UofA)の構内にあり、せっかくだから、大学内をちょっとまわった。広くてきれいな大学です。
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 大学内の本屋で、日本では結構高い英語の教科書を、数千円安く買うことができました。ラッキー。このあと、特に用がないので、予約してあったホテルへゆく。
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 ホテルにはバーがあったので、とりあえず乾杯した。疲れていたので、その後、グーグー寝る。
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7月19日 BIOSPHERE2, 大サボテン山

 航空券の都合で1日だけ余裕が生じたので、この日はちょっとした観光をすることにした。まず、Tucsonの近郊にある、Columbia UniversityBIOSPHERE2へ行った。
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 BIOSPHERE2は、隔離された空間に海や熱帯雨林や砂漠などの環境を擬似的に作り、その環境や生態系を維持できるかを実験する施設(と理解しています)。なかなか金かかっている。
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 ここは内部の見学も可能。写真は擬似的に作られた海。水質がきれいに保たれています。また、人工の波を発生させていました。
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 暗くてわかりにくいですが、上にはゴムの膜が垂れ下がっています。これは何のためのものでしょうか?BIOSOPHERE2はガラスの壁に覆われているのですが、夏にほっておくと内部の圧力が熱で上昇して壁が壊れてしまうので、圧力を調整する必要があります。このゴム膜のある区画は、建物の中の空気を吸い込む「肺」の役割をしており、内部の圧力を一定に保っているのです。
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 BIOSPHERE2の後は、航空博物館へ。米空軍の戦闘機を中心に、実際に使われていたものが展示してある。まずは、ヘリコプターの門がお出迎え。
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 でっかい格納庫の中には、B-29が展示してありました。これによって我々の祖先が爆撃されたと思うと、微妙な気分でございます(幸い一発朗の一族は、爆撃で被害にあった人はいません)。
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 こちらは、スペースシャトルの部品などを運んだ輸送機。でかいねー。多くの飛行機はこのように屋外で展示されているのですが、外の気温は40℃ぐらいあり、厳しい直射日光のため、死ぬかと思いました。
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 航空博物館の後は、サボテンで有名なSaguaro National Parkへ行く。見渡す限りサボテン。これぞ大サボテン山。
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 サボテンって、そんなにでかいイメージがなかったのですが、実際に見てみると、この写真の通り大木並みの高さがあります。スゲー。
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 この公園内の岩には、昔の原住民が描いた絵が残っており、写真はその一例。この後、「サボテンと夕日」という題の写真を撮ろうと思っていたけれども、暑いし、日はなかなか沈まないので、撤収することにした。ホテルに帰って、また酒を飲んで寝た。
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7月20,21日 帰国

 写真はTucson International Airport。長かったアリゾナ滞在もついに終わり、帰国の途へ。さいなら、アリゾナ。
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 写真はLos Angeles International Airportの管制塔。帰りは、ロサンゼルスから直接成田へ帰ります。ここの空港も、でかいねぇー。
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 飛行機に乗り込んだ後、窓の外を眺めてみると、カバンが一個転がっていた。たまに荷物が届かないことがあるのは、こんな理由なのだろう。しばらくして、定刻通り離陸する。
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 写真は、Santa Barbara上空付近の写真。日本時間で7月21日、無事に成田空港へ到着。天体観測は悪天候のため予定通りいかなかったが、収穫はゼロではないのでよしとする。
 今回は天体観測で2連発の「仕事」での海外旅行となりましたが、この秋、中学時代の友人と「遊び」の旅行でどこかへ行く計画が出てきました。一発朗と旅行へ行きたい人は、老若男女問わず随時募集中です。海外へ行きたくなったら、連絡下さい。


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